京都府立植物園にシカ出没、急きょ休園 警察官ら行方追う 来場者「好天なのに残念」

臨時休園で園内に入れず門前で中の様子を伺う家族連れ(14日午前11時26分、京都市左京区・京都府立植物園)

 14日午前9時ごろ、京都市左京区の京都府立植物園にシカが出没した。シカは2頭で、園北部の植物生態園の近くにいるのをスタッフが見つけたという。

 同園は午前9時45分から一時休園とし、京都府警下鴨署員や市の担当者らが行方を追っている。正午現在もシカの所在は不明という。同園は「安全が確認され次第、再開園したい」としている。

 正門前には多くの市民や観光客らが開園を待っていた。京都府和束町から夫婦で訪れた民泊経営の齋藤哲治さん(73)は「天気もよく、せっかく訪れたのに残念。早く入園したい」と話した。

 同園では2022年に野生シカの出没が相次ぎ、園内で栽培される植物の食害の恐れもあり、シカ侵入防止対策に追われた。昨年は侵入がなかったという。

植物園の臨時休園を告げる貼り紙。外国人観光客向けの表記もみられた(京都市左京区)

© 株式会社京都新聞社