青森県つがる市の遺跡ボランティアガイド「つがる縄文遺跡案内人」の13人が13日、本年度の活動を始めた。世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である同市の亀ケ岡石器時代遺跡と田小屋野貝塚を案内する。例年の活動開始時期は4月下旬だが、各地で開花が早まっている桜を目当てにした観光客が市内の遺跡を訪れるケースが増えたため、いつもの年より10日ほど前倒しした。
市教育委員会によるガイド事業で6年目になる。亀ケ岡石器時代遺跡近くの縄文遺跡案内所前で出発式が行われ、山谷光寛教育長が「つがる市を背負って立つ存在であることを胸に、力を発揮して」とあいさつ。その後、ガイド全員が「頑張ろう」とかけ声を上げた。田中豊忠さん(83)は「お客さんに満足してもらえるよう精いっぱい頑張る」と取材に語った。
式後、秋田県、札幌市、弘前市からの観光客が同案内所を訪れ、当番のガイドが早速遺跡に連れて行くなどして対応した。ガイドの活動は11月までで午前10時~午後3時。一般開放している同案内所に毎日複数人が常駐する。