青森県八戸圏域の農産物、おいしく魅力発信 八戸駅近くに「農園マルシェ」オープン

新郷村産の生乳を使ったはちのへ農園ソフトクリーム。左はトマト、右はブルーベリーのソースをかけている
13日にオープンした「はちのへ農園マルシェ」

 八戸圏域DMO(観光地域づくり推進法人)VISITはちのへは13日、JR八戸駅東口近くにカフェ「はちのへ農園マルシェ」をオープンした。地元産の食材にこだわり、同圏域の農産物の魅力の発信などを目指す。

 メインの商品は新郷村産の生乳を使った「はちのへ農園ソフトクリーム」。コロナ禍で需要が低下した生乳や、自然災害の影響で出荷困難になった農作物の有効活用も目的の一つで、昨年7月から開発を始めた。VISITの商品開発女子部(愛称・はちのへポケット)のメンバーがアイデアを出し合い、試食キャンペーンを行うなどして試作を重ねた。

 ソフトクリームには南部せんべい1枚を添えた。別売りで五戸町産リンゴ、八戸市産ブルーベリー、ニンジン、南部町産トマト、八戸のワインの5種類のソースを用意。自分でソースをかけて楽しむことができる。

 12日は同店で試食会を開いた。VISITの観光物産コーディネーター・木村聡さんは「ソフトクリームを通して生産者とお客さまが出会うような場所に育てていきたい」と話した。

 はちポケのメンバーらも完成したソフトクリームを味わい、髙森えりかさん(32)は「試作でソースのとろみなどを検討してきて、かわいく見えておいしく一番いいものになった。八戸の人にも市外の人にも味わってもらいたい」と語った。

 はちのへ農園ソフトクリームは1個400円。ソースはリンゴ、ブルーベリー、ニンジン、トマトが50円、八戸のワインが100円(いずれも店内飲食の税込み)。営業時間は午前11時~午後5時半(定休日前日は午後5時まで)。定休日は月、火曜日(祝日の場合は翌日が休み)。

© 株式会社東奥日報社