「村神様がついにお目覚め!」「完璧な一発」ヤクルト村上宗隆のプロ入り後、”最遅”54打席目での今季初ホームランに歓喜の声が続々

ついに待望の花火が打ち上がった。

4月14日、横浜スタジアムで行なわれた横浜DeNA対ヤクルトの一戦で、村上宗隆が今シーズン第1号のホームランをバックスクリーン左に放り込んだ。開幕から13試合目、54打席目でようやく燕の主砲のバットから快音が鳴り響いた。

前日にプロ初の「2番」でスタメン出場した村上は、この日も引き続き同じ打順で先発出場。すると、プレイボール直後にヤクルト・ファンの歓喜が沸き起こった。

燕の大砲はカウント3-1から、相手先発の大貫晋一が投じた143キロの直球をフルスイング。真ん中付近に甘く来た球を見逃さず振り抜いた打球は、ライナー性でセンター方向に伸びていき、最後はバックスクリーン左端に直撃する特大な一発。待ちわびた主砲のホームランに、レフトスタンドに陣取ったファンは初回から一気に盛り上がった。

54打席目での初本塁打は、プロ入り後で最も遅い1本。村上は「いい角度で上がってくれました」と振り返り、先制打につながったことにも喜びを表した。

4回表にも1点を加えたヤクルトは7回表、ソフトバンクから加入した3番手の森唯斗から村上が中安打で出塁すると、この回だけでDeNAが3失策を犯す信じられないプレーを連発。相手のミスも重なり、打線がつながったヤクルトが一挙7点を奪うビッグイニングを作り、9対0で突き放した。
史上最年少でセ・リーグ三冠王に輝き、昨年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では4番を務めた男は、この試合前まで38打数10安打、打率.263、打点1。長打は二塁打がわずか1本のみと、物足りない数字に周囲からは心配の声が上がっていた。しかし、それを一蹴する今季初アーチにSNS上は活況を呈した。

「ついに出た!!!」
「完璧な一発」
「待ちに待った1本」
「村神様が、ついにお目覚めなり!」
「良かったああああああ泣」
「これが見たかったのよ~気持ちのいいホームランだわ」
「お見事の一言に尽きます」
「ここから量産や!」
「日本の4番が帰ってきた!」
「世界の王さんの記録を目指して頑張れ」
「エグい。あの方向の打球で、バックスクリーンに当てるのはさすが」

シーズン開幕から故障者が続出し、5位に低迷するヤクルト。苦しい戦いが続くなか、大黒柱が放ったお目覚めの一発は、ここから反撃の狼煙となるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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