ンドゥドゥゾ・マカティーニ、創造的神秘主義のヴィジョンを提示した新作をブルーノートから発表

南アフリカ出身のジャズ・ピアニスト、ンドゥドゥゾ・マカティーニ(Nduduzo Makhathini)が、名門レーベル「ブルーノート」からの3rdアルバム『uNomkhubulwane』を6月7日(金)に発表します。アルバムからの先行シングル「Omnyama」が公開されています。

前作『In The Spirit Of Ntu』以来、約2年ぶりの新作には、「Libations」「Water Spirits」「Inner Attainment」の3パートに分けられた全11曲を収録。大規模なツアーをともに行なってきた南アフリカ系のズワラキ=ドゥマ・ベル・ル・ペル(b)と、キューバ生まれのフランシスコ・メラ(ds)とのトリオでレコーディングしました。アルバム名は南アフリカのズールー土着信仰の女神の名前にちなんでおり、アフリカ民族であるヨルバ人の宇宙論で重視されていた「3」という数字に倣って楽曲を3パートに振り分けています。さらに広い視点で見ると「3」という数字は無限性、不死性、継続性といった概念や、祖先、現存する者、未来に生まれる者、といった概念にも通じており、アフリカにおける精神的なインスピレーションを音に落とし込んだ仕上がりとなっています。

既存の音楽制作の概念を超えて、これまででもっとも深遠な創造的神秘主義のヴィジョンを提示した内容と言える新作について、マカティーニはこれまでの作品とは異なり「作曲や何らかの概念的パラダイムを通じて意図を表現することが多かった。超自然的な声と交信する方法として音を使用している」とコメント。「この作品は、自由を求める生き方を培う方法に人々を招こうとするものです。ウノンクブルワニの歌を歌うことで、新しいヒューマニズムの形に皆さんを招待したいと思っています」と語っています。

Photo by Arthur Dlamini

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