奄美で珍しい天然温泉が売りの観光施設「奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート」が19日、鹿児島県大和村大棚に本格開業する。東シナ海を望む丘陵地に露天風呂やサウナ、ウオータースライダー付の屋外プール、トレーラーハウスなどを備える。ツアー客ら年間約10万人の集客を見込む。
約12万平方メートルの敷地に温泉棟やレストラン棟が立つ。露天風呂は海との境が分からないインフィニティーデザインで開放感あふれる。海辺に一棟貸しのトレーラーハウス5棟が並び、手ぶらでバーベキューも楽しめる。事業費約10億円。
同施設を運営するグレイ美術（東京都）の浜崎哲義社長（65）は同村大和浜出身。「地元に貢献したい」と25年前から土地を買うなど準備した。現地で11日にあった竣工（しゅんこう）披露会で「念願がかない、うれしい。奄美のあるがままの自然を楽しんでほしい」と語った。
村民は年24回まで、1回500円で温泉を利用できる。同施設＝0997（55）8711。
