福島西高デザイン科学科の2年生が黒板アート制作 水保小(福島市)児童にサプライズでお披露目

水保小のために黒板アートを描いた福島西高の生徒たち

 福島市の水保小児童を喜ばせようと、福島西高デザイン科学科ビジュアルデザイン(VD)コースの2年生6人は13日、水保小で約7時間かけて黒板アートを制作した。児童には事前に知らせていないため、15日にサプライズでお披露目された。

 水保小は昨年度、創立150周年を迎えた。鴫原浩之校長が「今年は新たな一歩を踏み出す年にしたい」と福島西高の番匠あつみ教諭に依頼。生徒たちは白津川と鍛冶屋川に挟まれ、吾妻山が見える水保小の特徴を踏まえて構図を考えた。

 生徒は縦114センチ、横356センチの黒板にチョークを走らせた。児童がすごろくを一歩ずつ踏み出す様子をメインに、吾妻山やカモシカや熊が生息する豊かな自然をイメージして描いた。水保小のオリジナルキャラクター「ミズポ」などもあしらった。筆や練り消しも使って微調整をくり返しながら渾身(こんしん)の力作を完成させた。

 コース長の菅野美優さんは「子どもたちに感動してもらい、黒板アートの魅力も感じてほしい」と願った。

(県北版)

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