光源氏はどんな言葉でしゃべらはった? 京言葉で源氏物語「読み語り」、長岡京

五條さんの読み語りに聞き入る来場者ら(向日市鶏冠井町・旧上田家住宅)

 京言葉で語られる源氏物語の「桐壺」を聞く催しがこのほど、京都府向日市鶏冠井町の長岡宮内裏跡にある旧上田家住宅で開かれた。来場者は物語の舞台となった平安京の内裏の原型がつくられた地で、優雅なひとときを楽しんだ。

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放映を機に、「長岡宮まちづくり協議会」が主催。同協議会によると、平城京から長岡京へ遷都した桓武天皇は生活と政務を行う場として内裏を朝堂院などから独立させ、后妃らが住まう後宮もつくった。それらの形は平安京にも引き継がれたという。

 「読み語り」の活動に取り組む京都市の五條陶子さんが着物で作ったワンピースと羽織姿で登壇。「~もうしたんや」などと京言葉で書かれた「桐壺」を読み上げた。しの笛の演奏もあり、来場者は聞き入りながら、いにしえに思いをはせた。

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