3都県で衆議院補欠選挙告示 島根1区のみ与野党直接対決 岸田政権の今後占う

全国3都県で衆議院補欠選挙がきょう告示されました。
注目は島根1区。3選挙区のうち、自民党が唯一候補を立て、与野党一騎打ちとなるため、選挙結果が今後の岸田政権にも大きな影響を与えることになります。

16日に告示された3つの選挙区のうち、東京15区と長崎3区は自民党を離党した議員の辞職に伴いおこなわれるもので、自民党は独自候補の擁立を断念しています。

唯一、与野党直接対決となるのが島根1区。細田前衆院議長の死去に伴うものです。

午前11時時点で島根1区に立候補したのは届け出順に、自民党の新人・錦織功政さん(55)、立憲民主党の元職・亀井亜紀子さん(58)の2人です。

松江市の島根県庁前で行われた錦織さんの第1声には、党本部から小渕優子選対委員長が応援に入りました。
細田氏の後継候補として、組織のバックアップを受けての初陣。公明党の推薦も受け、選挙区を駆け回ってアピールします。裏金問題については自身も「強い憤りを感じる」と述べ、自民党の改革も訴えます。

自民・新 錦織功政 候補
「自民党における政治資金の問題につきましては、政治改革に向けた動きが始まっています。私はぜひともこの動きを後ろからしっかり押していける立場になりたいと努力を重ねています」

松江市の松江駅前で行われた亀井さんの第1声には、党本部から辻元清美代表代行らも応援に入りました。
亀井さんは国民民主が県連レベルで支援するほか、共産党も自主支援することとなり、事実上の野党統一候補となりました。自民の裏金問題を批判し、「島根が変われば日本の政治の流れが変わる」と訴えます。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「この自民王国を崩すことによって、皆さん真面目に日本の政治を変えましょう。島根を変える、日本が変わる、今回のキャッチフレーズです」

立候補の受付は16日午後5時までです。

今回の補選で唯一の与野党直接対決となり、全国から注目を集める衆院補選島根1区は、今月28日に投開票が行われます。

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