第68回県縦断駅伝、号砲まで2週間 区間配置など準備着々

本番に向け、追い込みを図る新庄・最上チーム=新庄市陸上競技場

 第68回県縦断駅伝競走大会(山形新聞、山形放送、山形陸上競技協会など主催)は27日の号砲まで2週間を切った。各チームは選手の仕上がりなどを踏まえて区間配置を練るなど、着々と準備を進めている。(本紙取材班)

 【酒田・飽海】13、14日に合宿を行った。酒田市光ケ丘陸上競技場で初日は社会人と高校生が10キロのペース走を、中学生が40分のジョグを実施。最終日は主力の社会人が1キロ3分ペースで10キロほどのロード走に取り組んだ。安倍智輝(支援センターなのはな畑)と鈴木挙(日本海総合病院)が順調な仕上がり。阿部亮監督は「区間配置を全選手に伝えた。万全の状態で臨むため、区間に応じた調整をしてほしい」と話した。

 【鶴岡・田川】13、14の両日、鶴岡市小真木原陸上競技場で練習した。13日は300メートルのインターバル走15本などを行った。14日は1万2000メートルのペース走に取り組み、五十嵐脩人(東北電力ネットワーク)、山口尊義(JA鶴岡)、大宮健治(酒田南高)が好走を見せた。奥泉伸監督は、チームの士気は向上しているとし「大まかな区間配置を伝えた。各自が役割を認識し、残りの期間の練習に励んでほしい」と述べた。

 【新庄・最上】13、14の両日、新庄市陸上競技場で練習した。13日は3000メートル走を3~4本こなし、主力の奥山智広(最上町教委)と野口颯(ヤマムラ)が1000メートルで3分程度のラップを刻んだ。高橋琉生(新庄東高)とベテラン山口大陽(舟形町役場)らも安定感を見せた。14日は12~20キロ程度のジョギングで暑さに体を慣らした。板垣新一監督は「一人一人が強い気持ちを持って調整を続けてほしい」と語った。

 【北村山】13、14の両日は天童市の県総合運動公園サブグラウンドで練習した。中高生と社会人が5000メートルの変化走などに臨み、五十嵐真那(尾花沢中)、天野綺人(東根一中)、渡辺翔斗(福原中)の中学生3人が気温が高い中でも奮闘し、地力を示した。「追い込みで各選手とも疲れがピークを迎えている」と秋庭正司監督。「それぞれ規則正しい生活をして疲労を抜いてもらい、本番に臨みたい」と続けた。

 【寒河江・西村山】13日は天童市の県総合運動公園サブグラウンドで中高生と社会人計14人が400メートルのインターバル走を10~15本行い、体の切れを確認した。14日は中高生、社会人の計18人が参加。2グループに分かれ、大江―朝日間、朝日―白鷹間で本番を想定し、各自で距離を決めて走った。ベテランの草苅伴和(山形ミートランド)、渡辺哲也(大江町役場)が集団を引っ張る積極的な走りを演じた。

 【天童・東村山】13日に天童市スポーツセンター周辺で社会人と高校生13人がロード練習を行った。1キロ3分15秒ペースを目安に8キロを走り、主力の金沢有真(ねぎびとカンパニー)や日野裕也(日新製薬)が調子の良さをアピールした。設楽公貴監督は「各選手とも順調に仕上がっている。本番に向けて万全の状態に持っていきたい」と語った。中学生は市内で開かれた東村山地区中学校駅伝競走大会に出場した。

 【山形】14日は一般、大学生、高校生の計18人が合同練習に参加した。山形市の西公園周辺で10キロのビルドアップ走を行い、主力を担う菅原直哉(山形ダイハツ販売)、高橋和人(チノー)らが集団を引っ張り、仕上がりの良さを見せた。各区間に配置する選手の選考を兼ねており、練習後に斎藤直己監督が結果を発表した。チーム一丸となり、本番に向けて準備することを確認した。13日は各自で調整した。

 【上山】14日は一般7人と高校生4人が2チームに分かれ、上山市の三友エンジニア体育文化センター周辺でインターバル走を行った。レースより速いペース設定をこなし、主将の金子正太(内山電機工業)と遠藤凌佑(県庁)、小川佑生(ヤマト運輸)は好調な様子。中学生5人は約8キロのジョギングで汗を流した。斎藤勲監督は練習後に区間配置を発表したとし「本番に向けて疲労を残さないように準備する」と話した。

 【長井・西置賜】13日は社会人が飯豊町内で16キロのロード走、中学生はコース試走に臨んだ。14日は長井市の光洋精機アスリートフィールド長井(市陸上競技場)で全体練習を行い、社会人12人、高校生4人、中学生3人の計19人が参加。スピード強化を意識し、各選手が3000メートル、2000メートル、1000メートルを1本ずつこなした。堀内郁哉(白鷹町役場)と渡部功将(光洋精機)、菅陽翔(九里学園高)は順調ぶりを見せた。

 【南陽・東置賜】13日の米沢記録会に社会人と中高生の計約20人が出場した。5000メートルで伊藤翼(高畠町役場)が7位、佐藤真二(南陽市役所)が8位となり、復調をアピールした。3000メートルでは平龍将(高畠中)が9分41秒51で14位と、中学生ではトップでフィニッシュ。中川敦史監督は「記録会の結果を踏まえて、区間配置を固める。状態の悪かった選手も調子を上げてきており、ほっとしている」と話した。

 【米沢】13日の米沢記録会に約20人が出場した。徐々に状態を上げているガンドゥ・ベンジャミン(米沢市役所)は3000メートル、5000メートルの各レースを先頭集団で引っ張り、いずれも2位となった。中高生を含め、全体的に調整は順調。中でも石川潤(協和テクノ)は理想的な仕上がりで大会に臨めそうだ。沢田賢一監督(米沢中央高教)は「チームメンバーが協力して練習を行ってきた成果が出ている」と手応えを語った。

本番を見据えて練習を重ねる北村山チーム=天童市・県総合運動公園サブグラウンド
米沢チームの選手らも参加した記録会=米沢市営陸上競技場

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