5~7月並み陽気、桜開花一気に 青森県内16日 6地点で夏日、弘前27.8度

咲き始めた桜に手を伸ばす半袖姿の園児=15日、五所川原市の芦野公園
陽気を受けて花開いた青森地方気象台のソメイヨシノ=15日午前11時19分、青森市花園

 15日の青森県内は、高気圧に覆われて内陸部を中心に気温が上がり、県内23観測地点中6カ所で夏日となった。14カ所で今年の最高気温を記録し、全域で5月中旬~7月下旬並みの暖かさとなった。青森地方気象台は同日午前、青森市で「ソメイヨシノの開花」を観測したと発表した。

 気象台によると、同市のソメイヨシノの開花は1956(昭和31)年の統計開始以来歴代5位の早さ。平年より7日早かった。最高気温は18.8度だった。

 27.8度の夏日になった弘前市の弘前公園では、外堀の桜が五分咲きまで進んだ。21.0度まで上がった八戸市でも桜の開花が一気に広がった。

 各地の最高気温は三戸町の28.2度が最も高かった。27.4度の黒石市と25.9度の五所川原市市浦は4月の観測史上最高気温となった。

 27.7度まで上がった五所川原市の芦野公園も青空が広がり、汗ばむ陽気に包まれた。園内は桜や梅などが咲き始め、訪れた人々はスマートフォンで撮影するなどして奥津軽の春を満喫した。

 広場では地元の「みどりの風こども園かなぎ」の園児たちが駆け回り、半袖姿の伊丸岡杏ちゃん(5)は「松ぼっくりを拾ったのが楽しかった」と笑顔で話した。

 気象台によると、16日の県内は高気圧に覆われて晴れるが、夜は雨の降るところがある見込み。各地の予想最高気温は弘前28度、八戸24度、むつと深浦21度、青森20度。

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