【早出し】「さくらだんご」で桜の名所を発信 長井北中と市、菓子組合が開発

長井市と長井菓子組合、長井北中総合文化部の3者で開発した新たな長井名産「さくらだんご」

 南陽、長井、白鷹3市町の桜の名所を発信する置賜さくら回廊に合わせ、長井市と長井菓子組合、長井北中総合文化部の3者が連携し、新たな長井名産「さくらだんご」を開発した。長井市内の桜の名所の売店などで21日まで販売する。

 長井を代表する花をイメージした名物菓子「あやめだんご」のように、桜をモチーフにした団子で観光客に楽しんでもらおうと、市が企画し、置賜さくら回廊観光推進会議の予算を活用した。

 だんごは求肥(ぎゅうひ)餅で、桜の花と葉を連想させるピンクと緑色の2種類。ピンクは桜色のあられをまぶし、中に白あん、緑は青のりを付け、こしあんを包んだ。2個入りで200円。

 だんごのラベルと販促用のぼりのデザインは、中学生が担当した。生徒たちはラベルとのぼり、文字の3グループに分かれてアイデアを出し合い、春らしい色合いで仕上げた。

 14日に生徒9人が市内の国指定天然記念物「草岡の大明神ザクラ」を訪れ、さくらだんごを販売している売店などを見学した。好調な売れ行きに、2年工藤瑠莉さん(13)は「自分の思いが形になってうれしい。訪れた人にもっと桜の名所を巡りたいという気持ちになってほしい」と話した。

 同組合の芳賀一茂組合長は「デザインから子どもたちの地元愛が伝わってくる。多くの人に手に取ってほしい」と述べた。

© 株式会社山形新聞社