ハウザー、みずからの人生を決定づけたという新曲「月に寄せる歌」を公開

チェリストのハウザー(HAUSER)が、4月24日(水)大阪・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホールを皮切りに開催する初の単独来日公演を前に、みずからの人生を決定づけたという新曲「月に寄せる歌」をミュージック・ビデオとあわせて公開しました。この曲は、4月19日(金)に発売されるニュー・アルバム『クラシックII』に収録されています。

祖国クロアチアからロンドンへ留学し研鑽を積んだハウザーは、数々のコンクールに入賞。将来有望な若手クラシック奏者として、チャールズ皇太子(当時)のためバッキンガム宮殿で特別演奏した経験があります。その時、ソプラノ歌手ルネ・フレミングと共演したのが、ドヴォルザーク作曲のオペラ『ルサルカ』のアリア「月に寄せる歌」でした。

水の精ルサルカが王子への想いを歌うこの美しいアリアを初めて聴いた時に、深いインスピレーションを受けたというハウザーは、「学生の時はチェロのレパートリーと教えられた演奏法に忠実になるから、既存の枠を飛び出すことは推奨されない。ルネ・フレミングがこのアリアを歌うのを聴いた時は、自分にとってきわめて重要な、新たな方向性が見えた瞬間だった。それがきっかけで何か既成の概念にとらわれないことをしてみようと決めたんだ。このアリアをチェロ用に初めて自分で編曲してみたんだけど、それはまさに今の自分=ハウザーの始まりだった。このアリアを歌うルネ・フレミングの声に触発されて、チェロを歌手のように扱うようにもなった。そのおかげで自分は人々が共感してくれるロマンティックな歌うスタイルを身につけることができたのだと思う。この経験こそが自分のスタイルを決定づけたんだ」と当時を振り返っています。

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