矢板の斎藤市長が退任「やり過ぎたことはあっても、やり残したことはない」 市役所に別れ、職員ら300人見送り

職員や支持者らに見送られ市役所を後にする斎藤氏

 【矢板】任期満了を迎えた斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)市長の退任式が16日行われ、斎藤氏は2期8年にわたり市政のかじを取った市役所に別れを告げた。

 退任式に臨んだ斎藤氏は約45人の幹部職員を前に「やり過ぎたことはあってもやり残したことは一つもない。大きな決断、難しい決断、賛否両論ある決断をするたび職員には迷惑、心配をかけた。従来のシステムも見直した。そうした取り組みを重ねた結果、市長としての政治生命を削ったとしてもやむを得ない、むしろ本望だ」と力を込めた。

 さらに「あしたからは一市民としてより良い市政運営に精いっぱい協力していきたい。本当にありがとうございました」と頭を下げた。

 本庁舎南玄関前には職員、市議、支持者ら約300人が集まり、斎藤氏に花束を贈るなどして見送った。

 斎藤氏は2016年の市長選に無所属で立候補し、新人同士の三つどもえ戦を制し初当選。2期務めたが、3選を目指した4月7日投開票の市長選で無所属の森島武芳(もりしまたけよし)氏に敗れた。森島新市長は17日に初登庁する。

© 株式会社下野新聞社