織物業西川産業(南砺市城端)は動物や花の模様をプリントした網戸を商品化した。画像データを基に、城端の街並みなど好みの風景をプリントすることができる。住宅のほか保育園や公共施設の網戸に夏の装飾として活用を見込む。西川伊希子取締役(50)が16日、市役所で田中幹夫市長に商品を説明した。
西川産業は1909(明治42)年の創業で、絹織物業を経て現在はポリプロピレン製の防虫ネットやフィルター、ポリエステル製の婦人服やカーテンなど薄地の生地を製造している。
コロナ禍で服飾の生産が落ち込みプリント網戸を考えた。プリントする技術は昨年6月に特許を取得し、オンラインショップで販売する。このほか、なんと未来創造塾での、田中市長の提案を受け、婦人服生地を活用した男性用ポケットチーフも夏に商品化する。
西川取締役は「今まで産業素材の製造が中心だったが、消費者に直接届く、商品を作りたい」と話した。