山形市山寺を訪れる観光客に紅花の景色を楽しんでもらおうと、住民や山寺中の生徒が15日、立石寺五大堂から見下ろせる畑に種をまいた。
日本遺産「山寺が支えた紅花文化」にちなみ、「山寺と紅花の会」(武田忠男代表)が2019年に始めた。山寺観光協会や同校が種まきのほか、間引きや草取りに協力する。同校は、刈り取った紅花を修学旅行の訪問先に贈ったり、3年生が紅花染めのコサージュを作って卒業式で身に着けたりと活用している。
この日は生徒18人が参加し、昨年収穫した最上紅花の種約1.5キロを種まき機で丁寧にまいた。3年滝口凰介(おうすけ)さん(14)は「山寺に来た人に『いいところだな』と思ってもらえればうれしい」と期待していた。7月初めには開花するという。