復興願いゴンゴン鐘つき 氷見・上日寺 県内外から力自慢

丸太を担いで鐘をつく参加者=氷見市の上日寺

 氷見市の奇祭「ごんごん祭り」にちなんだゴンゴン鐘つき大会は18日、同市朝日本町の高野山真言宗上日寺で行われた。能登半島地震からの復興を願い、富山県内外の力自慢35人が丸太で鐘を打ち鳴らし、市民に元気を届ける音色を響かせた。

 ごんごん祭りは江戸初期の大日照りの際、雨乞いが成就したことを喜んで農民らが上日寺の鐘を打ち鳴らしたことが由来とされる。

 今年は地震からの復興を願って「がんばろう!氷見」をテーマに開催。12歳~73歳の男性が長さ約3メートル、重さ約50キロの丸太を肩に担いで左右に振り回し、鐘にぶつけた。

 1人1分でたたき、回数が更新されるたび、観客から大きな拍手が送られた。約20キロの丸太を使う女性・子どもの部門も開かれた。

 回数部門は氷見市の姉妹都市である静岡県島田市の吉田智さん(57)が133回で優勝した。音色部門は氷見市の斉勝康寛さんが2連覇を果たした。審査員特別賞に同市西條中1年の萩野智さんが選ばれた。

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