鶴岡市の出羽三山神社神職養成所の入所禊(みそぎ)が18日朝、羽黒山中の祓川(はらいがわ)で行われた。入所生1人と神職10人の計11人が雪解け水が流れる川で身を清め、無病息災などを祈願した。
入所生の小林主浩さん(25)=岩手県山田町出身=が竹製のより代を掲げて羽黒山頂から下り、午前7時すぎに祓川に到着した。神職と共にふんどし姿で神事に臨み「鳥船(とりふね)」と呼ばれる船をこぐような動作をした後、川の中へ。5分ほど全員で大祓詞(おおはらえことば)を唱えた。
実家の神社を継ぐために入所した小林さんは「とてもすがすがしい気持ちになった。将来は地元の人に信頼される神主になりたい」と話していた。出羽三山神社に住み込みで修行し、祈●(きとう)なども学ぶ。
同養成所では1年と2年課程があり、入所時と卒業時に禊を行っている。
●=示ヘンに寿の旧字体