「メディカルメッセ」開幕 アイチスカイエキスポであすまで 名商など 112の企業・団体が出展

ブースでは商談が行われた

 医療機器に携わる事業者らが一堂に会する展示商談会「メディカルメッセ in 第124回 日本外科学会定期学術集会」(名古屋商工会議所、中部医療機器工業協会など主催)が18日、常滑市の愛知県国際展示場(アイチスカイエキスポ)で開幕した。20日まで。112の企業・団体が出展。リアル会場での開催は5年ぶり。日本外科学会定期学術集会との同時開催。医療関係者や医療産業への参入を検討しているものづくり企業の経営者らが来場し、活発に商談する姿が見られた。

 3次元(3D)システム開発、機器販売を手掛けるデータ・デザイン(本社名古屋市)は、CTスキャンのデータから裸眼で立体的に見えるモデルを生成し、専用ディスプレーに浮かび上がらせるソフトウエアなどを紹介した。担当者は「医療分野の中では歯科業界のお客さまを中心に商材を販売している。このイベントが日本外科学会との同時開催とのことで、新たな顧客層を開拓できるのではと期待している」と話した。

 旭ゴム化工(本社名古屋市)は顎関節症患者向けのあご関節固定具「AGOキャップ」を出展。営業担当者は「当社は売り上げの6割ほどをアクセルペダルなど自動車関連製品が占めている。新たな収益基盤として、現在は売り上げの1割ほどである医療分野向け製品を伸ばしていきたい。イベントを顧客獲得の機会としていきたい」と話した。

 名商の担当者は「ご来場の方々には出展企業・団体との交流や情報収集の場として、ご活用いただきたい。大規模な学会との同時開催で、出展者の皆さまには、当イベントへの来場者とはもちろん、学会参加者とも交流していただき、ビジネスチャンスにつなげていただければ」と期待を示した。

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