小山でひな2羽確認 渡良瀬遊水地のコウノトリ 5年連続の誕生

親鳥のレイと2羽のひな=18日午後、小山市下生井(NPO法人わたらせ未来基金の青木章彦理事長提供)

 小山市は18日、同市下生井の渡良瀬遊水地で国の特別天然記念物コウノトリのひなを少なくとも2羽確認したと発表した。遊水地の湿地保全などに取り組むNPO法人わたらせ未来基金の青木章彦(あおきあきひこ)理事長が同日までに撮影した写真で確認した。同所でのひな誕生は5年連続。

 親鳥は昨年と同じペアで、8歳の雄「ひかる」と5歳の雌「レイ」。産卵推定日は3月10日で、ふ化推定日は今月11日。市は専門機関の協力を得て、5月中にも個体識別の足輪装着や性別判定などを行う方針。順調に育てば6月中には巣立つ見込み。

 市などは遊水地周辺の小学生に考えてもらったひなの愛称候補を「わたらせ自然ミュージアム」のホームページに掲載し、5月10日まで一般市民らによる決選投票を行っている。同18日には、民間企業などが渡良瀬遊水地コウノトリ交流館などで誕生記念マルシェを計画している。

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