瑞浪市、新規事業の創出へ 事業構想大学院大や日本ガイシと連携

協定書を手にする(左から)田中学長、水野市長、山田取締役

 【東濃】瑞浪市は19日、日本ガイシ(本社名古屋市)、事業構想大学院大学(本部東京都)と包括連携協定を締結したと発表した。市制70周年記念事業として「未来と自然プロジェクト研究」に乗り出す。地域課題解決につながる新規事業創出と人材育成を進める。

 日本ガイシは2022年、岐阜県、瑞浪市、東濃西部養蜂組合とともに、社有林「日本ガイシみんなの森みずなみ」を活用した林業と養蜂の連携促進に関する協定を締結した。その取り組みを契機に、今回は事業構想大学院大学を加えて、新たなプロジェクトを展開することになった。

 瑞浪市役所で協定締結式が行われ、瑞浪市の水野光二市長、日本ガイシの山田忠明取締役専務執行役員、事業構想大学院大学の田中里沙学長が協定書に調印した。

 水野市長は「プロジェクトでは地域課題を解決するアイデアづくりと市の未来を担う人材育成に期待する」、山田取締役は「当社のリソース(資源)を生かして瑞浪市の未来に向けた新たな価値創造に貢献したい」、田中学長は「地域発展に向けて人材育成とイノベーション創出を支援する」とそれぞれ語った。

 未来と自然プロジェクト研究では、瑞浪市の発展につながる新規事業の創出を目指す企業の経営者や社員を研究員と位置付け、市内外から公募する。瑞浪市職員、日本ガイシ社員も参画して、6月から研究講座を開く予定。

 また当日、日本ガイシから瑞浪市に企業版ふるさと納税を活用した寄付が行われた。寄付金2千万円は今回の産学官連携プロジェクトの事業費に充てられる。

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