香港がコンテナ港トップ10から脱落

かつて世界で最も混雑していた香港の港湾貨物ターミナルは処理量が7年連続で減少したため、昨年初めて世界のコンテナ港トップ10から脱落した。4月19日付香港各紙によると、国際海運業界調査機関アルファライナーが17日に発表した最新統計によると、昨年の香港の港湾コンテナ取扱量は約1434万1000TEUで、前年比14.1%減、世界ランキングで11位となった。上海、シンガポール、寧波港が上位3位にランクインし、ドバイのジュベル・アリ港が香港に代わって10位に躍進した。一部の業界アナリストは、景気低迷により香港の貨物量の減少は今後も続くと指摘しており、今年の減少率は10%から15%になると予想している商工会議所会員もいる。

昨年、香港の港湾コンテナ取扱量は7年連続で減少した。2004年、香港の港湾コンテナ取扱量は約2198万TEUで世界第1位となったが、その後の3年間でシンガポールと上海に次々と抜かれ、2013年には上位3位から脱落し、隣の深センに次いで4位となった。2018年、香港の処理量は約1960万TEUに減少し、初めてトップ5から外れ、その後は昨年トップ10から外れるまで減少が続いた。

最新データによると、昨年の上海港の取扱量は前年比3.9%増の約4916万TEUで第1位、次いでシンガポールと寧波港がそれぞれ同4.6%増の3901万TEU、同5.8%増の3530万TEUとなった。4位から9位までは韓国、青島、深セン、広州、釜山、天津、米国ロサンゼルス/ロングビーチとなっている。深センも昨年の取扱量は2990万TEUで、若干減少した。ただし昨年の香港の処理量1434万TEUに比べれば倍近くとなっている。

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