大手4行が住宅ローンリベート廃止

米国は利下げを延期する可能性があり、銀行からの資金調達コストが低下する見込みはないようだ。4月18日付香港各紙によると、不動産市場の過熱抑制策が撤廃されて住宅市場が好調に転じたばかりだが、大手銀行は住宅ローンの現金リベートを再び削減した。香港の大手銀行4行は、住宅ローン保険なしの新規住宅ローン、借り換え、追加住宅ローンに対する住宅ローンリベートを基本的に取り消したと報じられている。12日に恒生銀行が率先してリベートを取り消し、今週に入って香港上海銀行(HSBC)、中国銀行(香港)、スタンダード・チャータード銀行が続いた。市場関係者は大手4行が住宅ローン保険なし住宅ローンのリベートを「ゼロ」にするのは極めて異例だと指摘しており、中小銀行も追随する可能性があると予想されている。ただし人々の市場参入意欲の妨げにはならないとみられている。

銀行はすでに2月に住宅ローンの現金リベートを引き下げたと報じられており、その際も恒生銀行が率先し従来の2%のリベートを0.3%から0.5%の範囲まで段階的に引き下げ、その後12日にすべての住宅ローンのリベートは0%に引き下げられた。恒生銀行の系列のHSBCもその動きに直ちに従った。中国銀行とスタンダード・チャータードもリベートのゼロ化に参加した。恒生銀行とHSBCを例に挙げると以前のリベートは最大0.5%で、500万元のローンを借りた顧客は2万5000ドルのリベートを受け取ることがでたが、現在は1ドルも受け取れない。

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