青木瑞樹が決勝進出 カヌー・アジア選手権

【男子カヤックシングル1000メートル予選】3分40秒080で予選1組2着となり、決勝進出を決めた青木瑞樹(中央、自衛隊体育学校)=海の森水上競技場

 カヌー・スプリントのパリ五輪予選を兼ねたアジア選手権第3日は20日、東京・海の森水上競技場で、男子カヤックシングル1000メートルの予選が行われ、県勢は青木瑞樹(自衛隊体育学校、安達高卒)が3分40秒080で予選1組2着で予選を突破し、21日の決勝に進んだ。

 決勝は9人で競う。青木は2位までに入ると国・地域別の五輪出場枠を獲得でき、日本カヌー連盟の規定により、五輪代表に内定する。

 このほか、20日は女子カヤックシングル500メートル決勝が行われ、細見茉弥(長野県競技力向上対策本部)が6位で五輪代表を逃した。

 得意の粘り、初五輪へ前進

 初の五輪出場に向けてまた一歩、近づいた。男子カヤックシングル1000メートルで予選を突破した青木瑞樹(自衛隊体育学校、安達高卒)は「後半にしっかり順位を上げて、思い描いたレースができた」と、パリへの切符が懸かる決勝に向けて、弾みを付けた。

 スタートでは「遅いのが自分の欠点で(ほかの選手に)前に出られた」と振り返ったが、後半に持ち味の粘り強さを見せた。準決勝を経ずに決勝に進める組3着以内に食い込むと、最後は余力を残してゴールした。

 今大会までの約1カ月間は、会場の海の森水上競技場で練習を積んできたという。その名の通り、海にあるため、風の影響などを受けやすいコースとなっているが「1カ月でしっかり調整できた」と青木。大一番に向けて「調子よくできれば五輪を狙える。チャレンジの気持ちで決勝に臨みたい」と力を込めた。

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