取れたての段畑ジャガイモ味堪能 宇和島・遊子で5年ぶり「だんだん祭り」

早掘りジャガイモの素揚げやコロッケが販売されただんだん祭り

 愛媛県宇和島市遊子水荷浦地区の段畑で育ったジャガイモの収穫期に合わせて「ふる里だんだん祭り」が21日、5年ぶりに段畑前の特設会場で開かれた。市内外から家族連れらが来場し、段畑で大きく育ったジャガイモを味わった。

 祭りは特産の早掘りジャガイモや国の重要文化的景観に選ばれた段畑をPRしようと、2002年から実行委員会が実施。近年は新型コロナウイルスの影響や収量不足で中止が続いていた。生産者の福島久光さん(73)は「祭りを開催できてひと安心。今年のジャガイモは成長がよく、サイズも大きい。肉じゃがなどで味わってほしい」と話す。

 今年は、600箱(5キロ入り)を限定販売し、祭りの開幕前から買い求める人の行列ができていた。早掘りジャガイモを使ったコロッケや素揚げなども販売され、来場者は春の恵みを味わっていた。

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