DeNA筒香嘉智の気になる一軍昇格「Xデー」…落合博満氏は「体は簡単に戻らない」と指摘

イースタン・リーグの巨人戦に出場するため、球場入りする筒香(C)共同通信社

入団会見に続き、日本初実戦も大盛況だった。

DeNAの筒香嘉智(32)が20日の巨人・二軍戦(横須賀)に出場し、2打数1安打1打点。開門前に行列ができるなど、3000人近いファンが訪れ、5年ぶりの背番号25に声援を送った。

ファンが気になるのはいつ一軍に上がるのか、だろう。本人は早期昇格を目指しており、「早ければ23日の阪神戦(横浜)から」と報じるメディアもある。

「今季は米国でほとんど試合に出ていない。そんな早くに上がっても、簡単には打てませんよ」と、球団OBがこう続ける。

「元中日監督の落合博満さんはTBSの番組で、『まだ本調子じゃないんだろうと思います。1カ月ぐらいゲームやってない。まだ慣らしの段階だと思う。米国で野球をやってた悪い部分をそのまま持ち込んでいるっていうような感じ。来月の半ばぐらいからでいいとは思う。そんな簡単に体って元に戻るもんじゃありません』と、解説していた。筒香は米国の投手の動く球に対応しようと、構えた時のグリップの位置を調整し、打つポイントの位置を後ろにズラすなど、改良を重ねた。日本と米国の投手ではタイミングの取り方が違うため、もう一回打撃を変えないといけない。結果を度外視するというなら明日にでも一軍でやれるでしょうけど、ファンの期待は大きく、本人も恥ずかしい姿は見せられないでしょう」

2018年、ヤクルトの青木宣親が7年ぶりに古巣復帰した際、「一番はタイミング。そこが難しい。メジャーの投手は間がないけど、日本は間のスポーツといわれるくらい」と話していた。この年は打率.327をマークしたが、3、4月は23試合で打率.250だった。

「青木は筒香とは違い、キャンプ、オープン戦の調整を経て、開幕を迎えた。プロ野球史上屈指の安打製造機でさえ、帰国当初は対応に苦慮した。ちなみに、筒香のグッズの一般発売開始時期は5月中旬頃と聞いている。フロントも現場も、それくらいに間に合ってくれれば、という感じだと思う」とは、前出のOBだ。

© 株式会社日刊現代