大谷がMLB日本人記録更新の通算176号! 打率は驚異の.368でナ・リーグトップに浮上

大谷(C)ロイター/USA TODAY Sports

ドジャース・大谷翔平(29)が、ついに日本勢トップに立った。

日本時間22日のメッツ戦に「2番・DH」で出場し、1本塁打含む3打数2安打2打点1四球。大谷の一発もあってチームは10-0で大勝し、連敗を3で止めた。

三回1死一塁で打席に立った大谷。相手先発右腕ハウザーに対し、カウント1ストライクから甘く入った変化球を捉えて右翼席中段に突きさす5号2ラン。13日のパドレス戦以来8試合38打席ぶりの一発で通算176本塁打とし、松井秀喜(ヤンキース他)が持つ日本勢最多本塁打記録を更新した。

飛距離128.9メートル、打球速度は本塁打で今季最速の177キロをマークする驚愕の一発だった。大谷は打った瞬間、確信したのだろう。ゆっくりと一塁側に歩を進めると、地元ロサンゼルスファンの声援に手を上げて応えた。

水原一平元通訳による違法賭博、不正送金で精神的に揺れる中、今季1号は9試合目、4月4日のジャイアンツ戦と出遅れたが打撃そのものは好調。4月は6度のマルチ(複数安打)を含む8戦連続安打を記録するなど当たりが止まらなかった。この日は7戦連続安打とし、打率.368でナ・リーグトップに浮上。本塁打、打点(13)はトップのオズナの後塵を拝しているものの十分、射程圏内だ。シーズン序盤とはいえ、2012年のタイガースのミゲル・カブレラ以来となる三冠王も視野に入れ始めた(記録はメッツ戦終了時)。

試合後、現地中継局のインタビューに応じた大谷は「(通算176号を)早く打ちたいなと思っていたので、安心と喜びのどっちもある。(10得点の大勝に)きょうをきっかけにもっとつながりのある攻撃ができると思う」と話した。

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大谷はいかにして世界屈指のパワーを手に入れたのか。

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