決壊すると災害につながる農業用の「ため池」 岩手県が防災・減災を目指してサポートセンターを開所 盛岡市

大雨などで決壊すると大きな被害が出る可能性のある農業用の「ため池」について岩手県は22日、防災・減災を目的としたサポートセンターを開所しました。

盛岡市本宮にある県土地改良事業団体連合会の施設内に開所した県ため池サポートセンターは、農業用のため池による災害を防ごうと設置されたものです。

2018年の西日本豪雨では、農業用のため池が決壊したことで住宅や人の命に被害が出ています。

岩手県内には今年3月時点で2502か所のため池があり、そのうち733か所が決壊すると周辺の住宅などに被害が及ぶ可能性があるとされていて対策が必要です。

サポートセンターでは、ため池の管理者からの相談を受け付ける他、決壊の恐れのある場所で水路の点検も行います。また、ため池での水難事故を防ぐための注意喚起も行うということです。

(岩手県農林水産部 今泉元伸 農村整備担当技監)
「これから豪雨や地震が頻発し激甚化する恐れがあります。有事に備えて関係者全員で安全な体制を築いてリスクをしっかりと管理していくということを重点的に取り組んでいきたい」

ため池に関する相談は、電話「019-903-8379」で受け付けています。

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