リニアはともに「推進」も…「どう進めるか」「何に重きを置くか」に違いが 立候補予定者の政策を比較してみた【静岡県知事選】

5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選。立候補を表明した元静岡県副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)の政策についてまとめました。

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まず、重点政策。大村氏は、消防庁の経験をふまえ「防災・危機管理」を挙げ、鈴木氏は浜松市長時代に力を入れた「産業振興」を挙げました。そして、リニアと浜松市の新たな野球場についてはどちらも「推進」の立場を示しています。

ただ、具体的な手法は違いがあります。リニアについて大村氏は、「対話で解決を図る」として流域の市や町などと連携していくことを強調しています。一方、鈴木氏は「生態系との両立図る」として、川勝県政で主張されてきた考えに近い印象を受けます。

浜松市の野球場の計画については、大村氏は静岡県が示す3案を前提に協議するという考えです。一方、鈴木氏は「開放型ドームが現実的」と1つの案に絞っている印象です。

県政の重要課題について大まかな姿勢は同じでもどう進めるのか、何に重きを置くのか、には違いが表れています。短期決戦ではありますが、知名度やイメージが先行せず、候補者の政策論争が深まることに期待したいと思います。

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