ラジコンボートで水田に除草剤を散布 作業負担軽減へ 鹿沼・久野のコメ生産者らが試運転

除草剤散布に使う手作りのラジコンボートを試運転する生産者たち

 【鹿沼】除草剤散布に手作りのラジコンボートを使用している久野地区のコメ生産者らはこのほど、同地区の丸山信昭(まるやまのぶあき)さん方の水田で試運転を実施した。

 同地区では、散布作業の負担を軽減しようと、約9年前からラジコンボートを使っている。ボートは全長約1メートル。草刈り機のエンジンなどを搭載し、簡単な無線操作で液剤や粒剤を短時間で散布できる。

 生産者有志十数人が「久野ラジコンボート研究会」を組織して、田植えの時期を前に毎年、試運転と除草剤についての勉強会を行っている。操作方法の確認や情報交換などが狙い。40~70代の7人が参加した。

 JAや農薬メーカーの関係者らが見守る中、メンバーは持ち寄った“愛機”を代かきが済んだ水田に走らせて、動きなどを確認した。同研究会の渡辺宏幸(わたなべひろゆき)代表は「年々操縦技術が上がっている」と話した。

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