新興企業支援へファンド 北國新聞社、北國銀が出資 30億円規模

 北國新聞社と北國銀行は22日までに、北陸のスタートアップ(新興企業)の育成を支援する「ほくりくスタートアップコミュニティファンド」を設立した。北國フィナンシャルホールディングス傘下のQRインベストメント(金沢市)とHED有限責任事業組合(同市)が運営を担う。ファンド規模は30億円を見込む。

 投資対象は北陸に本店や重要な拠点を置く企業をはじめ、北陸出身者が経営する企業などとなる。ファンドでは、行政や大学、金融機関などによる支援を行い、将来の北陸経済をけん引する企業を育成する。存続期間は10年で出資者を募っている。

 QRインベストメントによると、石川県産業創出支援機構(ISICO)によるスタートアップ支援事業を受けた経営者を含めて投資先を検討している。支援事業は「アクセラレータープログラム」と題し、投資家や金融機関とのマッチングや専門家の講義、投資家へのプレゼンテーションの機会を設け、事業成長を促している。

 QRインベストメントは「北陸で創業の機運を醸成し、さまざまな面でサポートする態勢を整えていきたい」としている。

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