市営バスに小型車導入 砺波・栴檀野線、利用人数に応じ 中型、マイクロ含め運行

運行を開始した14人の乗りの車両=砺波市内

 砺波市は市営バスに14人乗りの新車両を導入し、栴檀野線で22日から運行を始めた。同線は乗客が1度に10人を超えることは少ないことから、従前の29人乗りの車両から小型化した。市営バスの車両は56人乗りと、29人乗りを含めて計3タイプになった。市営バスは今月から運行路線の最適化を目指して8路線を5路線に再編しており、車両についても利用状況に応じたタイプの導入に取り組む。

 5路線ある市営バスのうち、北部線は56人乗りの中型バス、庄川線と栴檀山線は29人乗りのマイクロバスで、いずれも市が所有する車両となっている。南部線は民間の交通会社が所有する29人乗りのマイクロバスを運行している。

 栴檀野線のマイクロバスは従前の車両が老朽化したための更新となる。価格は612万円で、1千万円を超す29人乗りのマイクロバスに比べて購入費を抑えられる。市は燃料費や点検費など維持管理費を検証し、今後の更新する際の車両の選定材料に役立てる。

 導入した新車両は車体にチューリップの花、市のキャラクター「チューリ君」や「ユズ太くん」などのイラストが描かれている。ヘッドライトを目に見立て、周囲にまつ毛のような模様を付けて親しみやすさをアピールしている。

 市営バスは今月からの新ダイヤで朝夕の時間帯に城端線の市内各駅に接続させ、通勤や通学の利便性を高めた。日中の利用を推奨するデマンド型乗合交通「チョイソコとなみ」とのすみ分けを図るのが狙いだ。今のところ、高校生の利用は1日10人弱となっており、市はさらなる利用促進に取り組む。

市営バスで走行する3タイプのバス=砺波市役所

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