疲労回復に最強の朝ごはんとは? 医師監修【疲れにくい体を作る食事術】

食事にも気をつけている。でも、疲れが取れない……。それは疲労の予防法や回復法が間違っているからかもしれません。疲れない体をつくるためには生活の見直しが必須。正しい情報を得て、疲労体質から脱出しませんか? ここでは内科医の工藤孝文さんに、疲れにくい体をキープする食事法について教えていただきました。

1日3食で疲れにくい体をキープ

「朝は食べずに1日2食」「昼食には甘い菓子パンをつまむだけ」……。疲れがたまりやすい原因は、その食生活にあるのかも。内科医の工藤孝文さんは、こう言う。

「1日2食で日中のエネルギーが不足すると、体はケトン体を産生します。ケトン体はエネルギー源となる一方、疲労感やだるさ、頭痛を引き起こしてしまうのです」

つまり、1日2食の生活は疲労のもと。だからといってダラダラと食べ続けるのはNG。消化器官に負担がかかるうえ、空腹感がないと細胞を活性化する物質・グレリンが分泌されずに老化が進んでしまうそう。

「朝・昼・晩の1日3食が最も効率のよいエネルギーの補給法であり、疲れにくい体と若さの秘訣です」

疲労回復に最強の朝ごはんとは?

「卵かけごはんです。卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素をすべて含み、体内で作ることができない必須アミノ酸が豊富。そんなスーパーフードの卵を日中のエネルギー源になるごはんにかける、卵かけごはんは朝食にピッタリです。

白米をGI値の低い玄米にし、疲労回復効果があるオメガ3脂肪酸が豊富なえごま油をたらし、食物繊維なども摂れる納豆を添えれば栄養は満点。なおのこと疲れにくい体になれます」

※この記事は「ゆうゆう」2019年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。


監修者
工藤内科院長 工藤孝文

福岡大学医学部卒業後、海外留学を経て、大学病院や地域の基幹病院に勤務。現在は福岡県みやま市の工藤内科で診療にあたる。生活習慣病や漢方治療、ダイエット治療など、幅広い専門性を生かして地域医療に力を注ぐ。『「凍らせしじみ」ダイエット ダイエットのキモは肝臓にあった!』(扶桑社)など著書多数。

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