巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

(左から時計回りに)丸、坂本、吉川(C)日刊ゲンダイ

22日現在、3位の巨人がチャンスで打てない。

チーム打率.239はリーグ3位だが、得点圏になると、12球団ワーストの.186に落ち込む。

打率.321の岡本和真(27)は得点圏も.412と勝負強いが、問題は4番打者以外だ。

打率.259の丸佳浩(35)は.182、.239の坂本勇人(35)に至っては.056と壊滅的。.214の吉川尚輝(29)も.136。主力がこれだけチャンスに弱いのだから、チーム総得点が50でリーグ最低なのもうなずける。

20日の広島戦は今季最多の12安打を放ったものの、12残塁で2得点に終わり、敗れた試合が象徴的。ここまでの総残塁数が165とダントツに多いのも好機で打てないことの証左だ。

さるチーム関係者がこう言った。

「坂本の得点圏.056と丸の.182は『衰え』という見方が大半。しかし、吉川はこの2人のベテランとは立場が違います。29歳で今が旬の時期のはずなのに、打撃に関しては開幕からずっと精彩を欠いたまま。昨季は主に1番を任されていたものの、今季は8番が定位置。21日の広島戦は『打てない』と揶揄される捕手の小林が7番で、吉川はその後。打順が変われば、担う役割も変わる。そのあたりに戸惑いがあるのかもしれません。それを差し引いて、いくら二塁の守備力が高く、内野の要という立場といえども、いつまでたっても打てない上に、好機で凡退し続けるようなら、『若手を使った方がいい』という声も出てきます」

外野は秋広、浅野、内野も先日ドラフト4位ルーキーの泉口が二軍に落ちた。

「阿部監督は『困ったらど真ん中に投げろ』といった自らの方針を実践できない選手を二軍に落とす一方で、小林のように結果を残す選手に出場機会を与えるなど信賞必罰を大事にしている。主力であろうと例外はありません」(同前)

坂本、丸はもちろん、二塁の吉川も安泰ではないということだ。

◇ ◇ ◇

巨人の野手の中で、「今年は一味違う」と日増しに評価が高まっているのが捕手の小林だ。

バットでも結果を残すべく、目の色を変えている。それを裏付ける、年明け早々の1月2日に打撃コーチに送り付けたとされる「死に物狂い」なLINE自撮り動画の中身とはーー。

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