西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

渡辺GM(C)日刊ゲンダイ

昨季5位からの巻き返しを図る西武は開幕から3カード連続勝ち越しでスタートダッシュを決めたかと思いきや、9日のロッテ戦から1勝9敗で単独最下位に転落した。

チーム打率.214はリーグ最下位。チームで若手の野手が育っていないことを挙げ、2019年から21年まで二軍監督を務め、22年はヘッドコーチ、昨季から指揮を執る松井稼頭央監督(48)に対し、「『二軍で誰を育てた?』という話ですよ」とは球団OB。しかし、低迷を招いた原因は松井監督だけではない。(【前編】からつづく)

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フロントの責任も大きい。ただでさえ西武はFA選手の流出が多い。近年では18年浅村(現楽天)、22年森(現オリックス)、このオフに山川(現ソフトバンク)と、中心打者が立て続けにライバル球団に移籍。彼らを引き留められないのであれば、他から選手を連れてくるか、助っ人で穴埋めせざるを得ないが、これといった選手を獲得できていないのも事実だ。

新助っ人のアブレイユは今季ここまで9試合連続無失点と好調。投手の助っ人はそこそこ当たってはいるが、とにかく野手は外れが多い。メジャー通算114本のアギラーは2本塁打、8打点はまずまずだが、打率.222は物足りない。コルデロは打率.176、1本塁打、3打点。外野守備もひどく、「打てない・守れない」の二重苦である。

昨季15本塁打をマークしたマキノンは残留交渉に失敗。韓国サムスンに奪われてしまった。日本人はおろか、助っ人すら引き留められない始末だ。

「そりゃ、ソフトバンクやオリックスと比べたら、資金力が劣るのは致し方ない。でも、スカウティングにも問題があるといわざるを得ません。投手はともかく、問題は野手です。松井監督はじめ首脳陣の『育成ベタ』に加えて、素材にも問題があるからではないか。だから、いつまで経っても栗山や中村の40歳コンビに頼りがちになる」(前出のOB)

いくら投手が良くても、西武が浮上するのはカンタンではなさそうだ。

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関連記事【前編を読む】…では、若手野手がまったく育っていない惨状について、詳しく報じている。

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