黒沢清監督と菅田将暉で描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』9月公開決定 特報&ティザーも公開

『スパイの妻』(2020)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢清監督の最新作で、菅田将暉との初タッグで描くサスペンス・スリラー『Cloud クラウド』が、9月27日(金)に東京・TOHO シネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー決定。あわせて、特報&ティザー・ポスター2種のヴィジュアルが公開されています。

「誰かに狙われている――?」。菅田将暉が演じるのは、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介。仕事が軌道に乗り出した矢先、周囲で不審な出来事が重なり、これまでの“日常”が壊されていきます。また、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・瀧本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じ、脇を固めるキャスト陣も個性豊か。

今回公開された特報映像では、菅田将暉が、憎悪の連鎖から生まれた“集団狂気”に狙われる姿を捉えたもの。主人公・吉井の前に突如現れる、袋マスク姿の男。「ラーテル」への憎悪が書き込まれたネット画面を見ながら「こいつ殺す」という声が聞こえ、突如“標的”となった吉井。なぜ狙われるのか――?誰に狙われているのか――?囚われた吉井のセンセーショナルな姿で締めくくられ、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、荒川良々、窪田正孝らの不穏な表情が緊迫感を漂わせ、謎に包まれた映像に。また、特報で使用されている楽曲は、クラシックの名曲で、ヴェルディ「レクイエム」の「怒りの日」で、怒りの連鎖が生む狂気を連想させるBGMとなっています。

あわせて公開されたティザー・ポスター・ヴィジュアルは、2種類。メイン・ヴィジュアルは、不慣れな持ち方で拳銃を握り、廃墟にたたずむ吉井。なぜ、追われているはずの吉井は拳銃を持っているのか、日常が壊されていく姿を象徴する仕上がり。もう一方は、すりガラスの向こうに立つマスク姿の男。「狂気に狙われる」「“だれもが標的になりうる”隣りあわせの恐怖」とコピーにあるように、突然「匿名」の不特定多数者から狙われる恐怖を象徴するヴィジュアルとなっています。

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