新市20周年、300万本で彩る となみチューリップフェア開幕 「被災地に元気を」 

多彩なチューリップの世界を楽しむ来場者=砺波市の砺波チューリップ公園

 北陸の春を彩る2024となみチューリップフェア(富山新聞社、北國新聞社後援)は23日、砺波市の砺波チューリップ公園を主会場に開幕した。今年は新市誕生20周年に当たり、節目を飾る花の祭典に大勢の人が訪れ、国内最大級の300品種300万本の花を楽しんだ。

 73回目の今年は「チューリップで広がる彩りの波」がテーマで、チューリップの約7割が開花し、見頃となっている。公園中央の大花壇には、赤やピンク、黄、オレンジなど21万本のチューリップが栽培され、巨大な花2本と波模様を描いた地上絵が浮かび上がった。

 立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をイメージした花の大谷は高さ4メートル、長さ30メートルの花の回廊となる。会期前半は入り口が雪の大谷をイメージした白、出口は色とりどりの花で春を表現した装飾になっている。後半は装いを替える。

 来場者は円形花壇、水上花壇など趣向をこらしたチューリップの世界に浸った。

 開会式では夏野修市長が「能登半島地震の被災地に元気を届けるシンボルイベントにしたい」あいさつした。

 会期は5月5日までで、開園時間は午前9時から午後5時半で、入場料は高校生以上1500円、小中学生は200円、未就学児は無料となっている。

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