豊かな大島を仏料理で発信 今治の元協力隊・森重さん、25日にレストラン開店 食材や建材地元産で

25日にオープンする「フェヌア」。大島石や船の材木などを内外装に使っている

 愛媛県今治市の元地域おこし協力隊森重正浩さん(62)が25日、瀬戸内しまなみ海道沿線の大島にフレンチレストラン「fenua(フェヌア)」をオープンする。建築家の隈研吾さんが設計に携わった建物には地元の銘品を存分に生かし、食材にも地物をふんだんに使用する。森重さんは「大島の良さを発信できるようなレストランにしたい」と意気込んでいる。

 森重さんは広島県三原市出身で、欧州で料理の腕を磨き、東京でフランス料理店を経営した。生まれ育った瀬戸内地域に自分の店を構えるという夢をかなえるため、2021年に大島に移住。協力隊として2年間活動する傍ら、ふるさと納税の仕組みを利用したガバメントクラウドファンディング(GCF)に挑戦するなど開業準備を進めてきた。

地元産のタケノコや大島沖で取れたスズキを使った料理
「大島の良さを発信するレストランにしたい」と話す森重さん

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