大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

大谷翔平(C)共同通信社

ドジャースの大谷翔平(29)が日本時間24日、敵地ワシントンでのナショナルズ戦に「2番・DH」で出場。2点リードの九回、無死走者なしから右翼スタンドへ6号を叩き込んだ。

試合前には昨年9月に受けた右肘靱帯修復手術のリハビリのため、約60球のキャッチボールを行っていた。

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大リーグ公式サイトは同23日、各球団の担当記者による今季初のMVP模擬投票の結果を発表し、大谷は同僚のムーキー・ベッツに次いでナ・リーグ2位に名を連ねた。

ナショナルズ戦前まで、いずれもメジャートップの打率.368、35安打をマーク。本塁打(5)、打点(13)は、ブレーブス・オズーナ(9本塁打、27打点)らのライバルに後れを取ったものの、打撃3部門で上位に浮上するのは時間の問題だ。

水原一平元通訳による違法賭博、自身の口座からの不正送金による精神的ストレス、開幕前に懸念されたメジャー屈指の名門球団での重圧をよそに、打ちまくっているのだ。

大谷が新天地で好スタートを切った要因の一つは、持ち前の「鈍感力」を遺憾なく発揮しているからだろう。

通訳の日米を揺るがすスキャンダルに見舞われ、一時は自身の違法賭博への関与も疑われながらも泰然自若。グラウンドではナインや相手選手と笑顔で会話するなど、振る舞いは昨季までと何一つ変わっていない。

自分の信念を貫く姿勢も相変わらずだ。好機で初球から手を出して凡退が続いた際、ロバーツ監督から「得点圏に走者がいる場面では超積極的なので、落ち着かないといけない。初球を打つのではなく、投球を見るように」と待球を指示されたが、本人は右から左。指揮官の助言にも「変えないようにするのが変えたこと。全打席、どんなシチュエーションでも、自分のバッティングを変えずにいければなと思う」と、どこ吹く風だった。

大谷を巡っては花巻東高(岩手)の先輩であるブルージェイズ・菊池が「ボールの違いなど、そういうことをまったく気にしない。大したものですよ」と話すなど、多くの関係者が武器は「鈍感力」と口を揃える。

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大谷は日本時間22日のメッツ戦でメジャー通算176本塁打となる5号2ランを放ち、松井秀喜が持つ日本勢最多本塁打記録を更新した。175本打つのに1236試合を費やした松井に対し、大谷は打者として725試合目で176本。ゴジラの記録をアッサリ塗り替えられたのは、メンタリティーの違いも関係しているはずだ。

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