【ソフトバンク】降雨コールド大勝 育成出身・川村友斗が猛打賞、4出塁、3得点

ソフトバンク・川村友斗

ソフトバンクは24日、7回表無死降雨コールドゲームとなったロッテ戦(ZOZO)に10―1で大勝。2試合連続で「1番・中堅」に抜擢された川村友斗外野手(24)がプロ初の3安打猛打賞の活躍で勝利に貢献。開幕からリードオフマンに定着した周東が家庭の事情で欠場する中、代役を担った24歳が猛アピールに成功した。

この日の幕張は試合前から断続的に雨が降り続いた。小久保監督が「レーダーを見ながら今日は7イニングかなと思ったので、7イニングなりの戦い方をした」と語ったように、序盤から雨天中断や降雨コールドゲームがちらつく中、攻撃陣は序盤から積極的だった。そんなチームをけん引したのが、川村。この春、開幕前に育成から支配下昇格を勝ち取った男のバットがとにかく絶好調だった。

10点を奪って試合を決めた5回まで第1打席から右前打、中前打、四球、中前適時打。4出塁、3得点とリードオフマンとして、これ以上ない存在感を放った。前夜は終盤の7回に佐々木朗希から貴重な中押しの適時打。小久保監督は「彼(佐々木)からヒットを打ったというのは自信になる」と語っていたが、さっそく翌日に快音を連発させた。

若鷹の躍動に主力、中軸も発奮した。4番・山川が先制犠飛、中押しの2点適時打と貫禄を示すと、3番・柳田も5回にダメ押しの中越え2点打でワンサイドゲームに持ち込んだ。投げては先発の大関がぬかるんだマウンドに屈せず、5回1失点の好投。寒さと雨に耐え抜いた価値ある73球だった。

敵地・幕張での今季最初のカードで2連勝を飾り、早々に勝ち越しを決めたホークス。したたかに白星を積み重ねている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社