夜型よりも朝型が健康にいい、というのはわかっているけど、それがダイエットに関係するというのはご存じでしょうか? 夜遅いごはんは太るもと。わかっていても、仕方ないときがありますよね。何時間前までに食べるといいのでしょう。
★やせ体質になる夕食のタイミングは?★
夕食直後に眠ると、食べたものが朝まで胃に残る
明日の朝食をおいしく食べるためには、今日の夕食のとり方に注意しましょう。
夕食直後に満腹の状態で眠ると、胃腸の消化能力が落ち、食べたものが翌朝まで胃に停滞してしまいます。
そのため、翌朝おなかがすかず、朝食が食べられなくなってしまいます。朝食抜きは肥満のモトです。無理やり食べると胃がもたれてその日1日調子が出ません。
また、睡眠中に胃腸ががんばって消化を続けると、体が休まらず、睡眠の質が悪くなってしまいます。
夕食が遅くなったとしても、寝る2時間前までにはすませましょう。遅い時間に食べるなら、うどんやおかゆなど、できるだけ消化のよい食事をとるのがおすすめです。
うどんにゆでた野菜を入れたり、おかゆに鮭フレークをトッピングしたりするのもいいですね。
寝るまでに2時間の消化時間があれば、朝、おなかがすいたと感じて、朝食を無理なく食べることができます。
もし、遅い夕食後、2時間起きていると寝不足になってしまう場合は、食べる量を多少減らし、胃腸の負担を減らして眠りにつきましょう。
食欲増進ホルモン グレリン
夜型生活の人は、夜ふかしするので睡眠時間が減っていきます。
すると、日常生活のなかでも、食欲を抑制するレプチンというホルモンが減り、逆に、食欲増進ホルモンのグレリンが分泌されやすくなってしまいます。
それが続くと、グレリンがどんどん分泌されやすい体質になり、それに伴って、真夜中におなかがすいて、深夜のダラダラ食いが習慣になってしまいます。これがやせられない原因です。
夜型は太るというプロセス
では、夜型が太りやすくなるプロセスを追ってみましょう。
夜遅くまで起きている
↓
グレリンが増える
↓
おなかがすいて、食欲が出る
↓
夜中に手軽に食べられるハンバーガーやサンドイッチを食べたくなる
↓
代謝されず脂肪に変わる
↓
脂肪がどんどんため込まれる
このような悪循環のループにはまってしまうのです。
だから朝型のすすめ
このループを断ち切るには、夜型生活を朝型生活に変えること。
夜早く寝て、朝早く起きる。そして、しっかり朝食を食べることで、夜型生活になじんでずれてしまった体内時計がリセットされます
深夜に食べなくなるだけで、減量ができるのです。たまってしまった体脂肪も減り始め、理想の体型になることも夢ではありません。
こう考えてみると、いま夜型の人は、体内時計を利用した、やせるパスポートを持っているともいえますね。朝型に変えるだけで、やせ体質になることができるのですから!
朝6〜7時ぐらいに起きて、夜9〜10時ぐらいに眠りたいものです。家事や仕事などで多忙な毎日の方が多く、現実的には難しいかもしれませんが、これが理想です。
※【体内時計】【体内のサブ時計】の乱れはダイエットの大敵!
私たちの体の中には体内時計があり、1日24時間の地球の動きに合わせて生体リズムを刻んでいます。
体内時計がずれると、生体リズムが乱れて、自律神経やホルモンが乱れます。食欲増進ホルモンが増え、食欲抑制ホルモンが低下するなどして肥満を招くのもその影響。体内時計のずれは、ダイエットの大敵といえます。
体内時計は、脳にメインの時計があるほか、内臓や筋肉、皮膚などにサブ時計がいくつもあります。
※この記事は『やせる時間に食べてみた!』望月理恵子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2023年5月9日に配信した記事を再編集しています。
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