【春季広島県高校野球大会準々決勝 広陵5―0広島山陽】
広陵は、2年生右腕堀田昂佑が今大会初先発し、7回を2安打無失点に抑える好投。春季中国地区大会(6月1~4日・広島県)の出場を決めた。
堀田が、昨秋の中国地区大会決勝の創志学園(岡山)戦以来の先発で結果を残した。ストライク先行の投球で、7回を無四球、わずか76球で投げ切った。それでも表情はすっきりしない。「立ち上がりは体が開き気味だったし、自分が納得いく球も少なかった。無失点に抑えたのはよかったですが」
厳しい自己採点の背景には、激しい2番手争いがある。1年から背番号1を背負うエース高尾響に続く投手の育成が夏に向けてのテーマ。1、2回戦は左腕山口大樹が先発し、計11回を無失点と好投を続ける。中井哲之監督も「堀田ならもっとできるはず。簡単に2番手の座とはいかない」とさらなる奮起を促す。
広陵は、3試合連続の完封勝ち。今大会、高尾が登板することなく、4強入りした。5月5日にある準決勝では、昨秋県大会3位の尾道と対戦する。