歴代城主ら描いた最新作公開 小﨑侃さん作品展 長崎・島原城観光復興記念館

島原城築城400年を記念して制作した新作の屛風版画「島原城400年の時を経て」(写真右)について解説する小﨑さん=島原城観光復興記念館

 島原城の築城400年を記念し、長崎市の版画家、小﨑侃(こざきかん)さん(81)の作品展が島原市城内1丁目の島原城観光復興記念館で開かれている。島原城と歴代城主らを描いた最新作「400年の時を経て」が公開された。
 島原市などでつくる「島原城築城400年記念事業実行委」が主催。会期は5月26日まで。入場無料。
 「400年の時を経て」は3曲の屛風(びょうぶ)版画(縦170センチ×横180センチ)。島原城を築いた初代城主の松倉重政や、島原・天草一揆の総大将・天草四郎らを、太陽と月、島原城を彩る桜・梅・ハスの花とともに描いた壮大な作品だ。
 作品展が開幕した27日はギャラリートークがあった。松倉重政を顔が見えないように背中から描いたことについて、小﨑さんは「どのような人物だったのか想像してもらいたい」と解説した。
 会場には、木版画「平成富士」や水墨画「地球の鼓動」など、過去30年にわたり島原をテーマに制作した作品も含め、約20点を展示している。
 会期中には小﨑さんが講師を務めるワークショップを2回開催。島原城を描く「墨絵」は5月18日、島原城で。小学生以下が対象。無料。「版画」は5月19日、島原図書館で。中学生以上が対象。材料費千円。いずれも先着順で要予約。問い合わせは島原市しまばら観光課(電0957.62.8019)。

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