桐生・梅田地区の特色を発信 ふるさとセンターが一新 地元3社で再開 群馬

地域色豊かな物産品が並ぶセンター内

 群馬県桐生市梅田町の「梅田ふるさとセンター」が28日、リニューアルオープンした。同日、記念セレモニーが同センターで開かれ、新たに運営を担う地元の事業者が、地域色ある物産の販売やイベント開催を通し、自然豊かな梅田地区の発信拠点として活用していくことを誓った。

 センターは1993年に市が開設。地元住民でつくる管理組合が飲食の提供や物販をしてきたが、高齢化などを理由に昨年度で営業継続を断念した。

 運営を引き継ごうと、レストラン経営のキャリアジャパン、梅田茶などを手がけるバリュー・フォレスト、アウトドア用品を扱う田中商店の地元3社が管理運営共同事業体を結成し、指定管理者となった。

 式典で事業体の青木勝利代表は「地元3社が持ち味を生かし、桐生、梅田らしさを感じられる施設運営を目指す。過疎高齢化が進む梅田にあって、若い人に来てもらえる場所にしたい」と意気込みを語った。

 来賓の荒木恵司市長は「梅田の活性化と桐生全体の元気につながる施設になることを願っている」と祝辞を述べた。記念イベントとして、神楽太鼓の演奏や梅田茶の試飲、マルシェなどが行われた。

 リニューアル後は名物のそばに加え、うどんを提供。物販では鹿の骨の加工品や地元産のしょうゆ、キャンプ用品などを新たに扱う。従来通り地元の文化活動に活用してもらうとともに、茶摘みなどのイベントを企画していく方針だ。

リニューアルオープンの記念セレモニー

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