たくましく咲き誇る のとキリシマ能登・萬年寺で見頃

見頃を迎えたのとキリシマツツジ=能登町七見の曹洞宗萬年寺

 能登町七見の曹洞宗萬年(ばんねん)寺で29日、のとキリシマツツジが見頃となり、地震を乗り越え、境内に鮮やかに咲き誇る深紅の花が、愛好家の目を楽しませている。

 境内には、樹齢200年を超える古木や、「本霧島」「能登あかり」などさまざまな種類ののとキリシマツツジ約300本が育てられている。花は5月10日ごろまで楽しめるという。今後はドウダンツツジやサツキも見頃を迎える。

 住職の久保政隆さん(52)は地震で寺の瓦が落ちるなどしたため、境内の整備まで手が回らなかったという。しかし、10日ほど前から友人やボランティアが駆け付けて草刈りと清掃に取り組み、ツツジを開放できるめどがついた。久保さんは「地域の人や支援者の癒やしになってほしい」と話した。

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