見上愛 “裏の顔”を持つ登場人物ばかりの『Re:リベンジ』で演じる役の今後は?「芯はブレないけど…(笑)」

見上愛さんが出演しているドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』の取材会に出席。自身が演じる役の今後について語りました。

【写真7枚】赤楚衛二や錦戸亮の印象を語る見上愛

現在放送中の赤楚衛二さんの主演ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』。本作は、巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、さまざまな事件が噴出。登場人物たちの「野心」と「復讐心」が入り乱れ、人間の内に秘めた「欲望」がむき出しになっていくリベンジサスペンスです。

見上さんは、主人公・天堂海斗(赤楚)の週刊誌記者時代の後輩・木下紗耶を演じています。

沙耶は、天堂記念病院の権力争いに巻き込まれて週刊誌記者の仕事を失い、恋人だった朝比奈陽月(芳根京子)にも拒絶されてしまった海斗の理解者。その沙耶を演じる際に意識していること、撮影中のエピソード、これまでの放送で印象に残っているシーンについて聞きました。

見上愛 自身が演じる沙耶の魅力は“人のことが考えられる強さ”

──前クールの『春になったら』から連続でのドラマ出演ですね。

『春になったら』の視聴者の方から、SNSで「(同作で演じていた)美奈子ちゃんを演じていた子が出るなら、次も見ようかな」というコメントをいただきました。そうやって次につながっていくこともですし、「出てるなら見よう」と思ってもらえることってすごく幸せだなと思って。そういう存在であり続けたいなと思いました。

──改めて、本作の台本を読んだ感想を聞かせてください。

ドロドロだなと思いました(笑)。復讐劇を久しぶりに読んだ気がするのですが…読んでいるとつらくなってきますね。いろいろなキャラクターの、いろいろな目的が理解できるので。

それぞれ自分が信じるものを追いかけているだけで、誰が悪いという話でもないですし、つらいです。

──木下紗耶はどのような人物だと捉えて演じていますか?

台本を読んでいるときも、2話までの放送を見た現段階も同じ印象なのですが、すごくいい子ですよね。

海斗(赤楚さん)の素の部分がよく出るのは紗耶とのシーンだと言われていたので、2人の“いいコンビ感”が出るように、会話のテンポなどは意識しています。

あとは、海斗に対するツンデレ具合を探っていて。毎回、海斗の反応が面白いので、そういう意味では手応えを感じながら演じています。

──演じるなかで気づいた紗耶の魅力は?

私が想像していたよりもずっと強い子だなと思いました。物語が進むにつれて、紗耶の思いも複雑になっていくんですけど、それでも芯はブレないですから。

このドラマの登場人物は、自分の思う正義のために人を犠牲にするキャラクターが多いと思うのですが、紗耶はその“犠牲”に対してちゃんと罪悪感を持っていて。「自分の正義のためなら何でもOK」というわけではないところを見ると、人のことが考えられる強さを持っている人なんだなと感じます。

あとは何より優しいですよね。そこが魅力です。

──本心が見えなかったり、裏の顔があったりする登場人物が多いですが、今後紗耶にも新たな一面が出てくることはありますか?

記者としていい記事を書きたいとか、海斗の手助けをしたいという芯はブレません。ブレないけど…という感じでしょうか(笑)。

──紗耶は海斗に淡い恋心を抱いていますが、その点、芝居で意識していることははありますか?

海斗にはバレないように、ただ視聴者には気持ちが見えないといけないので、塩梅が難しくて。台本だとセリフが終わったあとにト書きで「切ない表情」とか書かれていることが多いんですけど、その表情は監督と相談しながら作っています。

赤楚衛二は会うたび「元気?」と声をかけてくれる

──海斗とのシーンが多いと思いますが、赤楚さんとは現場でどのようなコミュニケーションを取っていますか?

基本的には、何を話したかまったく覚えていないくらい、本当に他愛もない話をしています。

赤楚さんは会うたびに「元気?」と聞いてくださるので、私が素直に「ちょっと疲れてます」とか「ちょっと今日は眠いです」と答えて。そうすると「頑張ろう!」と言って元気をくれます(笑)。

──赤楚さんの印象はいかがですか?

すごく“持ってる”方ですね。撮影中にくしゃみをしちゃうとか、そのタイミングが抜群に面白くて。常に現場は和やかな雰囲気です。でも、赤楚さん自身は別に和まそうとしているわけではない感じが余計に面白いですね。

──外科医で海斗の復讐相手でもある大友郁弥役を演じている錦戸亮さんの印象はいかがですか?

錦戸さんとは1シーンしかご一緒できていないのですが、すごく周りを見ていらっしゃる方なんだなと感じました。機材が倒れそうになったときにパッと手を出して支えようとしていたり、スタッフさんが何かやりづらそうにしていたら「俺、こういうふうに動こうか?」と自分から提案していらしたり。

落ち着きがあって大人ですし、それでいてお茶目な部分もあるし、魅力的な方だなと思いました。

──これまでの放送、撮影したなかで、印象に残っているシーンはありますか?

沙耶は週刊誌の記者なので、天堂記念病院の皆さんと関わることがほとんどないんです。だから、台本でしか読んでいなかったのですが、理事室などで見せる余(貴美子)さんや諸先輩方のお芝居を放送で拝見しましたが、迫力にびっくりしました。

笹野(高史)さんも、余さんも、皆さん遊び心がありますよね。でも、皆さんと対峙するには相当な技術が必要だと思うので、私は私で自分の役割を全うしたいなと改めて思いました。

実は今日、初めてのセット撮影なんです。これまでロケが続いていて、セット撮影は今日だけかもしれないですし…もしかしたら理事長室とか見られるかもしれないと、めっちゃ楽しみにしています(笑)。

──ご自身の出演シーンで、印象に残っているシーンはありますか?

2話で、5ヵ月間行方不明になっていた海斗がヒゲ姿で急に目の前に現れるというシーンがあったのですが、私自身が赤楚さんのヒゲ姿にびっくりしすぎて「情報量多い」って思わず言ってしまって。それがそのままアドリブで採用されていたのがうれしかったです(笑)。

──タイトルにかけて、リベンジしたいことはありますか?

ずっと車の免許を取りたいと思っていたのですが、タイミングがなくて…でも、もう教習所に申し込みました!リベンジというか、ようやく挑戦できそうです。

──免許を取って、どこに出かけたいですか?

湖だったり、山だったり、自然のある場所に行きたいです。よく同級生と一緒に行くんですけど、いつもは連れて行ってもらっていたので、運転を変わってあげられるようになりたいな、と思っています。

──最後に、今後のドラマの見どころを聞かせてください。

第2章、理事長選の物語が始まり、またかなりドロドロの話になってきます。登場人物みんなの感情がどう動いていくのか、それぞれの関係性がどう変わっていくのか、推理しながら楽しんでくださったらうれしいです。

ヘアメイク:箙あおい
スタイリスト:根岸豪

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