新アニメ、町を挙げて制作 大槌町、大震災乗り越えた希望テーマ

「大槌超神楽ダイハンマー」の一場面(大槌町提供)

 岩手県大槌町は新作オリジナルアニメ「大槌超神楽ダイハンマー」を制作した。東日本大震災の復興支援を続ける町出身者やゆかりの声優、イラストレーターらが協力。キャラクターの一部は町内の児童生徒から募るなど町を挙げて作り上げた。国内外へ発信し、産業振興や若年層の誘客、交流人口拡大を目指す。

 同町小鎚のシーサイドタウンマストで27日にお披露目セレモニーが開かれ、町民ら約50人が鑑賞した。自身が描いたロボットが採用された、大槌学園4年の小林紘大(こうだい)君は「絵を描くのもアニメも好き。自分の描いたロボットがアニメで動いているのを見て、格好良かった」と喜んだ。

 作品(23分)は、町観光課の主人公「大槌みとら」が突如現れた鬼獣から町を救うストーリー。東日本大震災の苦難を乗り越えた勇気や希望がテーマで、町の観光地や町民も登場する。みとらは「名探偵コナン」の江戸川コナン役の高山みなみさんが務め、その他にも著名な声優が出演する。

 アニメは5月6日までマストで公開。7日正午以降は町観光交流協会の公式ユーチューブチャンネルで発信する。

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