専業主婦になってはいけない5つの理由!後悔することが多いって本当?

専業主婦世帯は昔に比べて減少傾向

一昔前の日本は、結婚したら女性は専業主婦になる人が大半でした。しかし、現在は専業主婦世帯が昔よりも非常に少なくなっています。

厚生労働省の『厚生労働白書』によると、現在20~30代の専業主婦世帯は約30%と記載されています。これは、夫婦3組のうち1組のみが専業主婦世帯という計算です。

20~65歳まで調査の幅を広げると、専業主婦世帯の割合が約25%にまで減少します。つまり、現大では共働きの世帯が多くなっているのです。

現代は専業主婦はハイリスクという意見も

専門家は、現代の状況を鑑みて「専業主婦ではなく、共働きを選ぶべき」という見解を示しています。一昔前とは違い、専業主婦になることはハイリスクという考えに変わってきているのかもしれません。

現在、保育園入園を巡る『保活』や待機児童などの、保育園問題が話題に上がっています。これの減少現象も、共働きを希望している世帯が多いため起きていることです。

物価高騰後も給料は上がらないので、専業主婦世帯は生活が厳しいという現状も大きく影響しているでしょう。

専業主婦になるべきではない理由5つ

前述通り、専業主婦を選ぶのはリスクが高い傾向があります。専業主婦になるのはリスクを伴う理由は、今の時代背景も大きくかかわっています。ここでは専業主婦になるべきではない理由を、5つご紹介していきます。

1.将来の選択肢が減る

現在は、夫婦の3組に1組が離婚していると言われています。夫婦によって理由はいろいろありますが、上位3位に価値観の違いや不倫、DVなどがランクインしているのは事実です。そこを把握すると、どの夫婦でも離婚する可能性を持っていることがわかりますよね。

専業主婦になると、離婚後女性側は金銭的な余裕がないので、離婚したくても踏み切れない状況に陥りやすいです。

価値観の違いは話し合いで折り合いを付けて、努力しあって夫婦間で解決できます。しかし、不倫やDVは気持ちの問題も絡んでおり、DVに至っては命の危険性を孕む行為です。

「離婚するのが最善策とわかっているけれど、金銭的に離婚できない」という事態を、招きかねません。

2.夫に意見しにくくなる

近年、生き方の多様化が叫ばれるようになりました。その一方で、男女共に専業主婦を蔑む人がいることに変わりありません。そこには、専業主婦である人自身も含まれています。

「私は専業主婦だから」「夫の稼ぎで生活させてもらっている」という意識を持つことで、だんだん夫に意見をしにくい精神的状況を自ら作り出す人も少なくないのです。

また、夫が専業主婦を見下す世帯は、夫がモラハラ発言を繰り返すことで、「自分は価値がない人間なのかもしれない」と洗脳されることもあります。

3.自らのアイデンティティを保ちにくい

専業主婦の1日は、基本的に家事や買い物、子どもがいれば子育てを同時進行することの繰り返しです。これが毎日続く上、子どもがいると想像を絶する過酷な労働条件になるので、自らのアイデンティティを保てなく危険性があります。

自分はなにが好きで、なにをしたいのか、自分はどういう人間なのか。本来であれば、他人との会話や、自分で選んだ仕事に取り組むことで、自らの個性を認識できます。しかし、専業主婦はその機会が非常に少ないので、『自分』を忘れる人が少なくありません。

現在は女性の社会進出が目覚ましく、SNSで友人の近況を見て、自分とは異なる世界にいると錯覚するSNS問題もあります。自尊心が保たれにくくなると情緒不安定になり、自己嫌悪に嘖まれるなど、弊害が生じやすくなります。

4.夫が転職しにくい

現在は人材不足なので、許容範囲を超える仕事量を抱え込む、『ブラック企業』と呼ばれる会社も少なくありません。『ブラック企業』は多くの社員が同じ状況になっているので、改善も進みにくいです。

夫が会社で働くことに困難を感じて転職を希望しても、伴侶が専業主婦だと、「減給すると家計が厳しくなる」「転職に失敗すると、家族はどうなるのだろう」などの不安を感じやすくなります。その結果、転職にしにくい状況になりやすいのです。

そうなると、夫が仕事のストレスを抱え込み、それが原因で夫婦関係に悪影響を及ぼすことがあります。夫婦関係を良好にするためにも、夫はよりよい環境の職場で働くのが最善です。しかし、専業主婦世帯となると、上記のような理由から簡単に転職できません。

5.夫がリストラに遭うと、最悪の事態を招くかも

「令和はリストラ時代の到来」という言葉があります。不透明な経済状況が続いているので、中小企業のみならず、大手企業も小さなミスで倒産危機に直面する危険性があるのです。

倒産危機の状態になると、企業は人件費削減のため、リストラを決行しやすいです。そのため、会社員だったとしても、夫がその会社で絶対に働き続けられるわけではありません。

共働き世帯は、夫(または妻)がリストラ対象になっても、もう一方の給料で転職先が見つかるまでの生活を工面できるでしょう。しかし、専業主婦世帯は夫がリストラされたら、収入がなくなります。

これが早急に改善されないとうなると、最悪の状況になることは安易に想像できます。なにが起こきてもおかしくない時代だからこそ、専業主婦はハイリスクなのは現実なのです。

専業主婦は不安要素が多い令和時代の到来

いかがでしたでしょうか。昔と今では、経済状況や日本の情勢などが大きく違っています。そのため、会社員でも一生安泰ではありません。専業主婦は、不安要素が多いのです。

特に20~30代は、まだまだこれからの世代。パートから正社員に昇格可能な制度がある会社が多いので、正社員へ踏み切れない場合は、パート勤務を経て、共働き世帯への第一歩を踏み出してみましょう。

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