魚と触れ合い笑顔 県栽培漁業センターが再開 氷見 復旧着々 能登半島地震4カ月

餌やりで魚との触れ合いを楽しむ子ども=氷見市姿の県栽培漁業センター

 能登半島地震で被災した氷見市の富山県栽培漁業センターが30日、破損した設備の復旧工事が完了し、約4カ月ぶりに一般公開を再開した。地元の灘浦小5年生や親子連れらが魚との触れ合いを楽しんだ。

  ●「大型連休に間に合った」

 センターはクロダイなど稚魚を育てる「ふれあい館」で配管が地震で故障したため、飼育していたクロダイや種苗、キジハタやヒラメの種苗、アワビなどを一時緊急避難させた。

 稚魚の生体展示などを楽しめる「交流館」の展示室の天井部分の一部が破損するなどしたが復旧工事が終わり、安全面の確保ができた。

 センターを訪れた灘浦小5年の7人らは学習展示されている稚魚の生体に目を凝らし、ヒラメやキジハタに餌を与えたり、プールやタッチ水槽でクロダイやクルマエビとの触れ合ったりした。

 富山市から親類12人で訪れた藤ノ木小4年の大場咲來さんと倉垣小4年の大場結愛さんは「魚に餌をやって楽しかった。魚がスイスイと元気に泳いでいて良かった」と声を弾ませた。

 北川慎介所長は「5月の連休に間に合ってほっとしている。多くの方にほしい」と話した。3~6日も開館する。

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