28年の歴史に幕 火牛まつり 小矢部、開催は9月28日

今年で終了することが決まった「源平火牛まつり」の火牛の計レース=2018年7月、小矢部市中央町

 木曽義仲の戦略「火牛の計」にちなんだレースで知られる「メルヘンおやべ源平火牛まつり」が今年で28年の歴史に幕を閉じる。運営を担うスタッフの不足のためだという。今年は猛暑を考慮し、開催日を例年の7月下旬から9月28日に変更する。

 市役所で30日開かれたおやべ祭り実行委員会の総会で、実行委員会の山﨑淳一委員長(41)が経緯を説明した。風物詩として市民に親しまれていたが、実行委を構成する各種団体も年々減っていた。山﨑委員長は「残念で申し訳ないが、長年支えてくれた人への感謝の思いを込めたい」と話した。

 まつりは1990年に開かれたイベント「メルヘン」が前身で、96年に「源平火牛まつり」と改称。火牛の計レースは99年から始まり、人気を集めていた。

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